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AWSの洗脳 9割のエンジニアがかかっている メリットなしでも使いたくなる理由

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#2 AWSの洗脳 9割のエンジニアがかかっている メリットなしでも使いたくなる理由【主張】 - YouTube

3つの動画でAWSを使うべきでない理由を説明していますが、それでも多くのエンジニアがAWSに魅了されています。

長年なぜ多くのエンジニアが魅了されるのか理解できませんでした。

ネーミングがいいからなのか?とかも思ってました。

S3 とか (V3)
Dynamo とか (ダイナ)
lambda とか (Lambada)

そうでもなさそうです。。

しかし、少しずつわかってきたので、解明していきたいと思います。

プログラミング出身でインフラがわからないエンジニアの場合自前でやるスキルがない。

クラウド = AWSなので、AWS一択しかないと思っている。

AWSのドキュメントが豊富なので、AWSの機能が覚えやすい。

といった流れでAWSを選ぶ人がいるかと思います。

CTOの立場の人でDNSサーバー立てた経験があるっていう人は少なくてプログラマー出身がおおいのではとも思ってます。

ではインフラ出身であればAWSを選択しないのかというとそうでもないです。
AWSを採用している会社がほとんどで、AWSを採用しているということはある程度お金がある会社が多いので、市場価値的にはAWSの知識があったほうが、転職しやすい状況になっているので、AWS関連で働きたいということになっています。

こういった資本主義的な側面と採用の観点もAWSの人気の理由かと思います。

エンジニアのバックグランド以外での理由は原理を理解しようとせずに、設定を覚えようとするエンジニアが多いということ

最近気づいた事なのですが、例えばCDNを利用して画像の表示速度を早くしたい要件があった場合、AWSエンジニアの場合はまず「AWS CDN」で検索してCloudFrontにたどり着くかと思います。他にもAkamai、CloudFlareなどの有名なサービスがあるのですが、AWSで完結しようとします。

それで多くのCloudFrontの素晴らしさを宣伝した説明を読みどう設定するかを学び設定します。

設定通りできたかをCloudFrontのレポートでアクセスが来てるかで確認して、満足して終わるのが大筋のストーリーで、はじめの要件の画像の表示速度が変わったかどうかで考えると、そこまで大差ないとかになってる所は結構多いのではと思います。

CDNの原理を理解すれば、条件によってはCDNを導入しても表示速度が変わらない場合も結構あります。

この画像の件の場合(動画内の動画のため視聴お願いします)。

世界中にユーザーがいて、サーバーから距離が遠いユーザーに対しての画像表示速度を上げるという要件であれば、各国にCDNを置いて、表示速度を上げる事は可能です。

それ以外で表示速度を上げるにはメモリ内で画像を置くなどしなければいけません。

そういった条件によって要件どおりにいくかどうかは原理を知らないとわからないのですが、多くの現場ではAWSの設定でCloudFrontを動かすことが目的になっているって事になっていないでしょうかAWS側はもちろんより多くの機能を使ってもらう事の方が売上も増えて、ベンダーロックにもつながるので、CDNを導入しても「効果ありません」と言えないと思います。

知識 = スキル

と考えている人も多いかと思います。

rds,redshift,auroraのように全てDBの事なのですが、あえて差別化して、
機能を増やして提供しています。

AWSエンジニアからすると新しい機能は何なのか、何が違うのかという好奇心に駆り立てられます。

そして、どんなものなのか使ってみて導入して学習したくなります。

エンジニアは好奇心が強く、学習意欲も高い人が多いので、そういったエンジニア心をくすぐるのではないかと思います。

まるで、人気ゲームの新作発売のように、熱狂的なユーザーは購入してある程度の努力をして最終的には絶対にクリアして満足するといったストーリーが作られているかのようです。

こういったエンジニアの心理をうまく捉える所が洗脳とも言うべきアマゾンのマーケティングの凄さです。

そういった事で初めの要件の「画像を早く表示したい」という要件とは
かけ離れた、AWSの機能を覚えるという事がエンジニアの目的になってしまいます。

このような要件を達成してないにもかかわらず導入した現場も実際に経験しました。

この「AWSの機能を覚える」というモチベーションの元が「知識 = スキル」
という考え方があるからです。

知識はあるにこしたことがないのですが、オープンソースを使う限り情報はネットの方が個人の知識をはるかに上回ります。大切なのは知識よりも原理を理解して解決する能力です。

しかしながら、面接、採用、多くの場面で知識がスキルの指標になっている事だと思います。

知識であれば筆記テストを作りやすいので指標が計りやすく「原理を理解して解決する能力」は計りにくい事も原因の一つかと思います。

こういった事で「AWSの機能を説明できる」がスキルと勘違いし、元々の要件の「画像を早く表示したい」というような問題なども解決もできなくなりどんどんスキルが下がりAmazon以外誰も得しない状況に陥ってしまいます。

AWSを選ぶ立場にある人は是非目を覚まして正しい判断をしてほしいと願うばかりです。

AWSの機能の知識がスキルだという誤解を解き、どのような環境でもWEBサービスを構築できるスキルを身に着け構築できないのであれば構築できるようにスキルを上げる事が大切かと思います。

そういった状況を打破するための原理を理解する力をみんなで上げていくためにセッションとはなにかなどの説明動画を上げていますので、是非参照していただければと思います。

バックエンド用語のクイズ集
https://programming.quigen.info/category/2/99/

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