脱SAPは現実的なのか
SAP社が提供する「SAP ERP 6.0」の保守期限が2027年末で終了するという問題があります。
SAPはERPとしてはNo.1のポジションに久しく君臨していますが、今回で脱SAPの動きがあるのか調査しました。
塩漬けのパターン
旧バージョン「塩漬け」はSAP2027年問題の解決策か、第三者保守の実力とリスク | 日経クロステック(xTECH)
長らく議論されているSAP運用の標準化に伴うデメリットの記載をしています。
日本企業のノウハウは特徴を標準化された事で失うというデメリット
結局、他国のSAP運用と比べてアドオンの数がやたら多いというのが典型例かと思います。
なので、「S/4HANAに移行するメリットを見いだせないと考える企業は多い」という事になるかと思います。
個人的にも塩漬けがいい判断かと思います。
BI、AI,ビッグデータ、DXなど言葉は入れ替わり立ち替わりしますが、ほとんど大して20,30年前と変わらないかと思います。
なので、開発せずに古いシステムを使い続ける事に大きなデメリットはないかと思います。
他のベンダーに移行するパターン
脱SAPは「2027年問題」解決の現実解か、オラクルや国産ベンダーに問われる真価 | 日経クロステック(xTECH)
運用費削減のため国産の「建設WAO」のリプレースするとの事
もちろん、SAPの運用費は桁違いで高いですが、マイナーなERPの移行は社運をかけた決定かと思います。
プロジェクトのメインの担当者がDBの設計ができればどのERPであろうが、フルスクラッチであろうがうまく行くとは思います
しかし、メインの担当者のスキルが分かるのはプロジェクトが動き出してからだいぶ時間が経過したあとで、アサイン時にはなかなかわかりづらいというリスクはあります。
第三者に委託
タニタ、SAP基幹システムの保守をリミニストリートに切り替え | IT Leaders
タニタが運用保守をSAPの会社ではなく違う会社に委託するとの事
運用保守のコストを50%カットしたとの事
どれくらい追加開発をしていくのかは、記載されていなかったので、分からないですが、おそらくほぼ塩漬けかと思います。
SAPはSaaSではなくソフトウェアなので、自分達のサーバーで管理しようと思えばできます。
なので、運用保守と言っても、開発をせずに塩漬けにすればそこまで問題にならないのではと思います。
それでも何かシステムトラブルがあった時のためにSAPではない違う会社に委託するとの事
やはりこういう脱SAPが現実的なのではと思います。
スクラッチ VS ERPのSAP, CRMのSalesForce の時に記載した2027年問題の対処法にだいたい当てはまっているのではと思います。
一つ第三者に委託という選択は記載していなかったです。
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