IndexedDBで以前のデータが表示される問題を解決する方法
今回は、IndexedDB
を使ってデータを管理している際に「以前のデータ項目が残る」問題に遭遇した際の解決法を共有します。この問題は、IndexedDB
のスキーマ(データストアの構造)やバージョン管理が適切に行われていないと発生しやすいです。
この記事では、問題の原因と、私が実際に行った解決手順を紹介します!🔧🤖
問題の状況
IndexedDB
を使用して、次のようなコードでデータを登録しようとしていました:
upsertIDB(channel, 'channel', 'channelID', channel.channelID)
.catch((error) => {
console.error(error);
});
具体的には以下のようなデータを登録しようとしています:
{
"channelID": "bf9i",
"myname": "333",
"channelName": "111",
"channelDescription": "*p*222・*p*",
"editLogs": [
{
"updatedBy": "333",
"updatedAt": "2025/01/16 07:48:04"
}
]
}
しかし、登録後にデータを取得しても 「以前のデータ項目が表示される」 という問題が発生しました。データが新しく登録されているように見えるのに、古い情報が残ったまま…。一体どうしてでしょうか?🤔
原因
この問題の原因は主に以下の点にありました:
1️⃣ データストアのスキーマが更新されていない
IndexedDB
は、データベースを初期化する際に 「バージョン管理」 を行います。indexedDB.open
に指定するバージョン番号を変更しないと、onupgradeneeded
イベントが発生せず、データストアのスキーマが更新されません。その結果、以前の構造がそのまま使われ、新しいデータが正しく反映されないことがあります。
例えば、channelID
をキーとして設定していない場合、新しいデータが追加されても古いデータが残り続ける原因になります。
2️⃣ キャッシュや古いトランザクションの影響
ブラウザのキャッシュや未完了のトランザクションが原因で、データの整合性が保たれない場合があります。このような場合、古いデータが読み込まれてしまうことがあります。
解決方法
手順1: データベースのバージョンを更新する
以下のように、indexedDB.open
のバージョン番号を現在よりも大きな値(例: 89
)に更新します:
const request = indexedDB.open('MyDatabase', 89);
この変更により、onupgradeneeded
イベントがトリガーされ、以下のようにデータストアを再構築できます。
request.onupgradeneeded = (event) => {
const db = event.target.result;
// データストアが存在しない場合は新規作成
if (!db.objectStoreNames.contains('channel')) {
const store = db.createObjectStore('channel', { keyPath: 'channelID' });
}
};
手順2: 古いデータをリセットする
もし必要であれば、古いデータを削除することもできます。
const transaction = db.transaction('channel', 'readwrite');
const store = transaction.objectStore('channel');
// 既存のデータを全削除
const clearRequest = store.clear();
clearRequest.onsuccess = () => {
console.log('Old data cleared!');
};
clearRequest.onerror = (err) => {
console.error('Error clearing old data:', err);
};
解決結果
indexedDB.open('MyDatabase', 89);
にバージョンを変更したことで、以下が正しく動作するようになりました:
- 古いスキーマが破棄され、新しいスキーマが作成される。
- 新しいデータが正しく登録され、以前のデータが表示されなくなる。
学んだこと
IndexedDB
のバージョン管理が重要- バージョンを適切に更新しないと、
onupgradeneeded
イベントが発生せず、スキーマ変更が反映されません。
- バージョンを適切に更新しないと、
- スキーマ設計時の注意点
- 適切な
keyPath
を設定して、データが一意に管理されるようにしましょう。
- 適切な
- キャッシュや古いデータに注意
- 古いデータが残っている場合は、一度データをクリアしてから再登録すると良いでしょう。
まとめ
もし IndexedDB
を使っていて以前のデータが残ってしまう場合は、以下をチェックしてください:
- データベースのバージョンを更新する。
- 適切なキー(
keyPath
)が設定されているか確認する。 - 古いデータがキャッシュとして残っている場合はクリアする。
私も今回この方法で問題を解決できました!同じ問題で悩んでいる方の参考になれば嬉しいです😊✨
こんな感じでまとめてみました!ブログ用の内容として適切かご確認いただき、必要に応じてカスタマイズしてください💻✍️
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