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退職・転職活動ふりかえり

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2か月ぐらい転職活動をしてたので、退職・転職を通しての情報や
自分の方向性の変遷をメモしておこうと思いブログにアップしました。
新しい会社に入ってからの感想も含めて記載していこうと思います。

自分の価値

IT市場で転職活動するにあたって自分の価値を客観的に見た場合一番の価値は

エンジニアのチームが全員同じタイミングで退職して一人で会社を支えて乗り切ったこと

ずっと赤字だった会社をシステムを全てリプレイスして業務効率を極限にまで最適化して数億円の利益が出る会社に作り上げた事

この2点が自分の大きなアピールポイントかと思います。

自分の中ではかなりの偉業を成し遂げたと思っていたので、転職すれば引く手あまた、かなりいい転職ができると思ってました。

実際面接の時の反応も技術よりの会社であればあるほどどれだけこの2点の偉業が大変かをわかってもらい反応がよかったです。

これ以外でざっくり自分のスキルをできる限り客観的に見てみると「なんでもできる」になってしまいます。

プログラミング、フロントエンド、LinuxのほかにWEB、ロードバランスの設定、AWSの運用、MySQLなどのDBの設計 etc etc

広義の意味でのスキルに関して誰にも負けない自信はあるのですが、WEBサービスであればSaaSであろうが、B2Cであろうが、「なんでもできる」 になってしまい採用する側からすれば「浅く広く」そして「薄い」人材に見られてしまいます。

なので、想定していたよりも書類選考落ちが多かったのもそれが原因だったのではと思います


なぜ退職?

退職せずにずっと同じ会社働くことも選択肢の一つとしてあることはありました。

現場では会社を復活させた英雄扱いされ尊敬はされていますし、給料や待遇も悪くはなかったです。

でも居心地がよすぎると成長しなくなるような感じもしていました。

それに、リプレイスの大仕事が終わって約2年がたちいいシステムを作りすぎてしまい、時間に余裕ができすぎてしまったのもあります。

5年後も同じような仕事しかしていないようなイメージしかできなかったので、自分のキャリア的にも成長という観点からもチャレンジもかねて転職してみようと考えました


志望の軸

次に7年間務めた会社を辞めて次に何を目指すのか、自分のキャリア・スキルがどれくらい市場で刺さるのかも含めて転職しながら方向性を決めていくような形となりました。

はじめは何も考えずに下のような希望の軸で考えていました。

上から優先順位が高く

会社 時価総額が高い、非上場であれば出資がどれだけされてるか
年収 1000万円以上
ポジション マネージャー
待遇 リモート可や年間休日日数など

みたいに漠然とした軸で初期の方は探してたと思います。


自分に合ってる仕事と会社は?

採用ステップが進むに連れて具体的な求人が選別されて面接までいきます。

その中で楽天の面接が印象的でした。

自分の経歴を話すとやはり一人で持ちこたえた所が刺さったみたいでした。

その求人の仕事内容は

・20人くらいのエンジニアをまとめる管理
・他部署との調整

という仕事内容で会社の規模は楽天というECのトップ企業で有名なので会社の規模的には問題なかったです。

会社 ECトップ 時価総額1兆以上
年収 1000万円以上
ポジション マネージャー
仕事内容 エンジニア20人の管理
他部署との調整

一流企業の素晴らしい会社なので、年収も待遇(リモートではないけど。。)も問題はなかったのです

しかし、自分が楽天で働く事を考えたら、マネージャーとはいえただの歯車になってしまいます。

なおかつ待遇がいいので、そのポジションをキープするような保守的な行動になってしまうんじゃないかと思いました。

楽天から転職する時にはポジション、会社の規模、年収、待遇の面で悪くなる可能性が高くなってしまいます。

どうしてもそのポジションから離れたくないという保守的になってしまうのではと思いました。

また、仕事内容も限定的でサーバーのトラブル対応をすることもなければ、プログラミングもすることない限定的な仕事ないようでもありました。

考えてみるとそれが正しい組織のあり方なのかもしれませんが

自分のスキルをもっと活かせる仕事があるのではとも思いました。

そういった理由により1時面接は受かったものの辞退することになりました。

他部署との調整であったり、管理のみになると自分の持ち味が出せずに他の人でもやれるんじゃないかって思ったりもしました。

リクルート時代の時の仕事内容と似ていて
嫌われず舐められず」という人間関係をキープする仕事が中心になってしまうんじゃないかとも想像できました。

自分ではWEBサービス一通り全てできるので、

プログラミングからサーバー構築、DB設計

全てを活かせるポジションとなると楽天のような大きな会社ではそういった求人はなく

どうしても会社の規模もしくはシステムチームの規模が小さくなってしまうんじゃないかと気づきはじめてた時でした。


ゲームチェンジャーになりたい

どの会社でも人間関係はよくなったり、悪くなったりするもんで悪くなった場合

会社を辞めたいけど次行く会社で今以上にいいのがないからストレスを抱えながら同じ会社にしがみつくっていう事に陥りそうな気もしました

そのほかにも、以前に転職エージェントからモノタロウのマネージャーポジションのお誘いがあった時も年収が1200万円、完全リモートで待遇はかなりよかったのですが、歯車感は否めず「ゲームチェンジャーになりたいので辞退します」って言った事はありました。

という事で転職する際の会社の規模は必然的に小さい方が自分に合ってるという事になりました。

なので希望する軸はこう変わりました

ポジション CTO候補ではなくて本当のNo.1
上司は社長のみ
会社 成長しそうな会社
自分の手で成長させたいから

その軸にしてからDMMから面接のオファーがありました。

ポジション プログラマー
会社 上場はしてないけど巨大IT企業
年収 1000万円

モノタロウのポジションも会社の規模も合わずゲームチェンジャーになれないので、辞退しました


CTO募集ってだいたい嘘

それからいくつかSaaS系の会社からの面接のオファーがあり、面接しましたが、なかなか思った通りの企業は現れなかったです。

求人ではCTO募集と言っていながら既にCTOが会社にいてCTOと面接という会社がほとんどでした。

とりあえずハイクラスの人材が欲しい時はCTO募集って記載しているのでしょうかねぇ~。

過去の記事にも書きましたが、エンジニアが既に在籍してるのにCTOを募集したり、VPOEを募集したりしている組織は組織として終わっているかと思います。

ハイクラスの人材を雇わなくてもいい状況をつくらなければいけません。


2020年以降は全てのIT市場が飽和状態

中には本当に社長面接でCTOのポジションもありましたが、事業内容が成長しそうに感じなかったりしたので辞退しました。

この「成長しそう」な企業ですが、2021年時点でこれから伸びそうなIT企業・スタートアップってかなり難しいんじゃないかって思います。

需要がある市場には既にその市場を占有して落ち着いている状態が今の状態だと思うんで、誰もが思いつくようなB2Cはすでに飽和状態でB2B・SaaSがねらい目だと思ったのですが、

SaaSもほぼほぼスプレッドシートとかのGoogleの無料サービスで事足りるんじゃ?
っていうサービスを提供している企業がほとんどのように感じました

なので、ITのスタートアップよりシステム以外で儲けている会社のDX推進している会社に自分が入ってゲームチェンジャーになれるのではと考え始めました。


なんでCTOのポジションを募集しているの?

面接していくうえでCTO枠のポジションなので、なぜ今CTOがいないのか?

どうやって今まで開発していたのか?

という質問に対しては海外を含む外部の業務委託者が開発していたと回答が多かったです

そこで考えたのは、じゃぁ、そもそも正社員でCTOのポジションを探すのではなくて
フリーランスで業務委託を受けて、お互いに合えばその会社のCTOという形で社員になるという形が自然じゃないかとも考え始めました。

なので、希望の軸は

ポジション 採用、設計、技術選定ができる立場
フリーランスでも可
会社 システムに弱い事業会社


という風に切り替えました。

事業会社のDX推進室

その軸に切り替えて転職活動を進めていきました。

そのように絞りだされた会社が葬儀屋、カラオケ屋、リサイクルショップとなり
ご縁があってリサイクルショップからオファーが来て入社することになりました。

上場している会社なので、役員の組織の情報は公表されています。

なんと社長が65歳で他取締役は全員70歳を超えています。

リサイクルショップの店舗経営しているのにグーグルマイビジネスの登録されておらず
まったくシステムに弱い会社という印象を受けました

ゲームチェンジャーになれるまさにこういう会社を望んでいました。

役員がネット、システムに詳しくないので自分が入ることによりゲームチェンジャーになって売上、利益、時価総額を上げれるのではと希望を抱いて入社に踏み切りました

入社してから気づいた想定外の事がありました。
そのことについてはここで詳しく書いています

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