監視資本主義でみるこれからの情報処理と判断
- The Social Dilemma
- SNSの性質
- リピートを増やすマーケティング手法
- 原発で例えるなら
- バズりやすいキーワード
- SNSに踊らされたユーザーの末路
- ただメリットがないだけ
- 何を信じればいいのか
The Social Dilemma
ネットフリックスで監視資本主義社会というドキュメンタリー映画を見ました
簡単に要約するとGAFAMに代表される巨大企業がSNSなどのユーザーのリピート率を上げるためにあらゆる手段を使っていること
その手段でユーザーをSNSに中毒にして公平な情報を与えず偏った判断に促すようにできている社会という事が挙げられています
インターネット黎明期では「ネット依存症」
スマホが出始めたときは「スマホ依存症」
などの言葉が出てきましたが、定着するとそういった言葉や懸念は衰退してきてます
ネット、スマホが完全に依存した状態になると生活の一部となって誰も気にしなくなってくるかと思います
新しい場所に行くときはGoogleマップで示した通りの道を行って
普段買わないもの、スーパーで買えないものはAmazonで商品を検索したりします
このように今やネットなしで生活ができなくなりつつあります
「依存症」という言葉が使われなくなってきてますが、今の生活はGAFAMのテクノロジーで生きていて、今後その依存度は増すばかりになります
スマホのOS、PCのOS、ブラウザ、メディア、Youtube、ネット検索、SNSなどのサービスはほんの数社の会社のサービスが市場を独占しています
このThe Social Dilemmaという映画はそういった状況で依存していく状況に注意しなくてもいいのでしょうか?と訴えているようなドキュメンタリー映画でした
SNSの性質
SNSやブログ、Youtubeなどのメディアはリピーターを増やしたいという性質があります
面白いコンテンツ、情報などは限りがあるためいかにファン、フォロワーを増やして再訪問してくれるかがポイントになってきます
リピートを増やすマーケティング手法
・内容を極端にする
監視資本主義の内容ではアテンション・注意を引くために極端な意見や内容を表示する事が手法の一つだと語られています
内容を中立的に表現すると面白みにかけるのとわかりにくくなってしまうとかになってしまいます
「ディズニーランドでは今でも少女の人身売買がおこなわれている」
実際、こういった内容がSNSで拡散は実際されています
真偽はともかくとして子供を楽しませるためのアメリカのディズニーランドで人身売買が行われているという内容はアテンションを引くためにはもってこいの内容です
トピックが過激でわかりやすく極端な意見の内容の方がPVを集めるのでこういった内容がアメリカで拡散されているのではと思います
・共感させるようにする
共感マーケティングという言葉があるくらい、共感させるというのはSNSでは必須の内容です
yahoo知恵袋などの質問回答のサービスで一番回答数が多いのは共感する内容らしいです
なので、いかに共感するユーザーに共感する内容を送りつけるかがキーという記事を読んだ事があります
SNSもこぞってユーザーが共感しそうな内容をアルゴリズムを使って送り付けて、ユーザーを中毒にさせようとしています。
そうなることで同じSNSでもユーザーによっては180℃違う内容を表示する事になります。
SNSの業者もできるだけユーザーに中毒になって欲しいため、情報が正しいかどうかより、共感させれるかどうかを重視したアルゴリズムになっていきます。
広告主体が主な利益のSNSは共感を求めやすいように連動され、意見が中立ではなく極端な意見に分ける事でさらにSNSを使わせる仕組みのようです
原発で例えるなら
原発反対派が見るコンテンツは
- 東京電力の汚職
- 政府の情報操作
- 事故のリスク
- 核廃棄物処理問題
- 経済合理性に欠ける
などのコンテンツで埋められていて
原発推進派のコンテンツは
- 電力不足
- 電気代高騰
- 地球温暖化
- 科学の発展に貢献
などのコンテンツで埋められていて
反対派はより反対派に推進派はより推進派になってしまいます
バズりやすいキーワード
このようにSNSの中毒者を増やすために極端で共感できるユーザーに対して都合のいいテーマになりやすいです
例として原発がありましたが他に、炎上しそうなキーワードは在日、創価学会などは常に炎上するキーワードです
これらのキーワードはバズりやすいキーワードなので、これからフォロワーを増やす段階の人にはリスクは少なくアテンションを引けるキーワードです
しかし、既にある程度のフォロワーがいる人だと、どれだけ中立的な意見を述べたとしてもそれに対しての反対意見が多くなるのでリスクは高いかと思います
SNSに踊らされたユーザーの末路
極端で共感して踊らされたSNSユーザーの意見は極端で0か100かでしかないです
その結果、国民が分断するはめになってしまいます
アメリカのホワイトハウス襲撃事件も大統領がトランプだからそうなったというよりはSNSによる必然的な分断という事を監視資本主義が指し示してます。
安倍元首相の国葬も賛否の別れ方が激しく「どうでもいい」という意見が受け入れられないくらい激しくなって分断っていう言葉がよく使われました
Qアノンの前身のようなピザゲート事件もピザ店で人身売買がされているという単なるデマが発端で銃撃事件にまで及んだ事件です
信じるフォロワーにはその信じ込ませる内容を何度何度も見ることでピザ屋で人身売買が行われているという常識からはぶっ飛んでいる内容も信じる事になってしまいました
ただメリットがないだけ
監視資本主義ではシステムのアルゴリズムのパラメータを変更するだけで、ユーザーの行動ゃ判断、意見を簡単に誘導できるとも言ってました。
1人のターゲットに絞ってユーザーをコントロールもできるが、それに見合う利益がないからそういった事はしてないそうです
それを聞くと恐ろしい話です😱
何を信じればいいのか
前回はググった検索結果を鵜呑みにしたら危ないって内容でした。
今回は、SNSも信じ過ぎたら危ないという内容です。
じゃぁ、何を信じればいいのか?
という事になりますが、ググるなカスの記事でも記載した通りメディアリテラシーを高めるしかないです
しかしながら、具体的にどうするのかを記載してなかったので、もう少し具体的に記載します
一点からのメディアではなく多角的に情報を収集する
古くはテレビ、ラジオ、新聞などネットではYoutube,Twitter,Lineニュース,YahooニュースなどのSNSから
それだけではなく知人や家族からの情報も含めれば多くの視点で情報を見れます
- 健康食品を例にすると
お気に入りのYoutuberが膝痛に効くとある健康食品を紹介してました
テレビでも同じ健康食品を取り上げていました、そこで違うメディアなので、本当に効き目があるかもって思います
ネット検索でその健康食品の名称と”嘘”とあえて疑いながらはす向かいに検索します
その健康食品を使用している知人や家族がいるならレビュー聞きます
総合的にポジティブなのであれば購入してもいいという判断になります
利害関係を考える
テレビやラジオのスポンサーは数が少なく大企業なのでいちスポンサーの影響が大きいと言われています
なのでコカ・コーラがもともとコカインの成分を含まれていたという事はテレビでなかなか報道されないかと思います
Youtube, Twitterなどは大企業のスポンサーが独占していないので、スポンサーの影響は低いですが、今回説明したアルゴリズムで偏ってしまいます
ネットメディアから少し離れますが転職を例にあげます
一般的に転職エージェントはそのエージェントを通した転職が成立する事で年収の何%かのマージンを報酬として得ています
なので、エージェントからすればあの手この手で転職させようとします
転職相談と謳っていても利益構造からどうしても転職させるように持っていくしかないです
実際の小松の経験からも転職する気がない時でも連絡があったりしました
「小松様の経歴を見て先方の会社様が是非カジュアルでもいいのでお話がしたいとの事です」
とそこまで言われるのでカジュアルに話かと思ってみたらバリバリの面接って事はよくある話です
転職エージェントではなくフリーランスのエージェントの場合、フリーランス VS 正社員で裁量が正社員に比べてない所がデメリットと記載しました
それでもフリーランスのエージェントはそんな事はなく裁量のあるポジションもたくさんありますって感じで転職ではなくフリーランスになることを勧めてきます
フリーランスの仕事は正社員と違い、業務内容が想定と違えば契約を切ればいいだけなのでとりあえずプロジェクトに参画してみてはって感じで参画した時もあります
フリーランスエージェントの利益の仕組みは転職エージェントの成立した時の一回と違って参画している期間の月額報酬を天引きするサブスクリプションモデルです
そうなので、一旦参画すると契約終了すればいいのにって言ってたのに中々契約終了させてもらえないって事もありました
なので、メディア媒体や組織・企業のどういう利益構造で成り立っているのかを理解して広告などのうたい文句を確認するようにすれば脚色してる部分がわかりやすくなるかと思います
自分で検証
自分で検証できる情報は自分で検証すべきかと思います
プログラミングでわからない事があればググったり、Yahoo知恵袋・Quoraで聞いたり、Twitterで聞いたりしてそこで得た情報をすぐに試しています
ネットの情報が正しくない事はよくあることです
group by のキーカラムにindex貼って効くのかって検索しても効かなそうだったので、半信半疑でindex貼ったらめっちゃ効いたw
— フリーランスフルスタックエンジニア (@komikoma) 2022年10月4日
ネット検索を鵜呑みせずに自分で検証すべき#駆け出しエンジニアとつながりたい #MySQL #高速化
試していてどのWEBサービス、どのブログの情報が正しい情報だったのかを覚えておきます
次に似たような調べものがある時はその覚えておいたドメインなどで適格な情報がすぐに取得できるかの判断に使います
他の個人の例では、ここ1年フットサルのしすぎで膝が痛かったので、治し方を色々調べました
スクワットをして太ももを鍛えれば膝の痛みがおさまるとの情報があったのでそれを試しました
しかし、スクワットの直後とその次の日に明らかにスクワットする以前より痛かったので止めました
次にハムストリングスを鍛えれば膝の痛みがおさまるとの事だったので、ハムストリングスを鍛えたところ鍛えた週でフットサルをやっても膝の痛みが少なく感じたためそれからハムストリングスを重点的に鍛えるようにしました
といった具合に情報を整理しています
ネット社会になって限りなくあらゆる情報が平等に取得できる環境では、情報を覚えるという事よりもいかに情報を論理的に正しいかどうかを見極めて整理することが大事なのではと思います
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