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教育民営化論

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教育を民営化することによっての効果を書いていきます。

小学校低学年などは教育というよりかは保護や預かるという意味合いが多いので年齢が上がるにつれて教育の意味合いが強くなるのではと思います。

それに伴って民営化の効果も年齢に比例して大きくなると考えます。

大学に関しては以前の大学不要論で大学をそもそも廃止する事によってのメリットを記載しました。

国の予算を節約できて企業も優秀で若い人材を獲得できるなどを主張しています。

高校に関しても大学とメリットがほぼ同じかと思います。

しかし、高校無償化や大学・高校への助成金の補助アップを公約にした方が現状ではいいイメージがつくのでそういった税金の無駄使いに走ってしまいがちです

これらの例もパーキンソンの法則の一例かと思います。

という事から今回の対象は高校ではなく中学校をメインとして小学校までの教育を民営化する事を前提に記載していきたいと思います。

民営化するので、自ずと義務教育でなくなり任意になるかと思います。

全ての公立中学校、公立小学校を私立にするというよりも、より規制を緩和した塾と習い事にするという意味での民営化で記載していこうかと思います。

教育を民営化することのメリット

国の予算を効率よく使える

重たい教科書を毎日学校に持ってきて、先生が黒板に板書して、それを生徒がノートに書き写す

期末テストは各先生が作成して、採点も先生が行うなどの効率が悪く無駄が多いです。

東進ハイスクールなどの塾ではトップの講師の質のいい授業を録画してその動画を使い回しています。

今ではYoutubeなど無料で授業以上にわかりやすく説明している動画もあるくらいです。

基本的な授業は動画で受講して、期末テストなども個別で先生がわざわざ作らず使いまわしたり、など塾で既に行われている事なので違和感はないかと思います。

テスト作成や採点などもシステム化すれば先生の作業量がだいぶ削減できるので、結果無駄なコストを削減できるかと思います。

そうなると先生の役割や仕事もコーディネーター的に変わってくるのではと思います。

昨今、教師不足と言われていますが、現在の教師こそAIに真っ先に奪われる職種かと思います。

早い所教師の基準をコーディネーターにしないとさらに税金が無駄に使われてしまいます。

コロナの事もあって、自宅からでも授業が受けられるという事がわかったので、学校というあり方も変わってきているのではと思います。

質のいい学校の教室などの施設も夕方からは教室を貸し出して塾のために有効活用するなども考えられます。

教育委員会という組織もまさにお役所の組織なのでかなりの無駄かと思います。

夏の2ヶ月しか使わない学校のプールもいつみても無駄だなと思います。

多様な学校ができて選べる事ができる

各学校が独自の色や特徴を売りにして、どのような学校にするかを決めていかないと教育委員会で決めた画一的に教えること自体が今の多様化の時代に合ってないのではと思います

中学・高校の時から授業内容によって先生だけでなく施設や場所も変えて専門的な勉強や訓練させた方が効率がいいのではと思います

例えば、基本は家からオンラインで勉強して、わからない所が出た場合のみ学校に来るとか

水泳の授業の時は貸切ったプールを利用するなど

画一的な授業をするのであればクラス30人ぐらいの単位でまとめて同じ事を教えるという事で効率はいいです

しかし、今は多様化が進んで画一的な教育を望んでいる親は少ないのではと思います

こういう教育してほしい、ああいう風に教育してほしいと親の教育方針の違いは今後これからもっと広がってくると思います

など、昔に比べて教育の考え方はだいぶ多様化したのではと思います。

英語を学ばせたいからインターナショナルスクールに行かせたいと思っても年間数百万円かかるので一般的な家庭では無理です。

教育が民営化すれば各々の需要に自ずと供給する側も合わせてくるので需要と供給のミスマッチがなくなるのではと思います。

いじめ問題を改善できる

学校を民営化する事によって、いじめで悩む子供たちも救えるのではと思います

グループが存在すればいじめは必然的に存在するかもしれませんが、今、現状の日本の学校ではいじめられたとしても簡単に学校を変えることができないです

塾の場合は、先生の授業が気に入らなかったとかぐらいの理由で簡単に別の塾に行けたりしますが

学校の場合は引っ越しもしていないのに転校したとなると「何か問題がある子」という風に見られる可能性が高いです

社会に出て、会社を変える転職は日常茶飯事なので、今の学校のシステムの方が特別です

あと今の学校のシステムは30人くらい同じ年齢の人が毎日顔を合わせるクラスという仕組みになっています。

こういった大人数が一緒になって動くという仕組みが社会にそんなに存在しないです。

せいぜい多くても10人くらいかと思います。

ましてや同じ年齢となると皆無じゃないかと思います。

学校でうまくコミュニケーションがとれなければ社会に出てもコミュニケーションとれないなどの間違った常識がいまだに存在していると思います。

その間違った常識が学校に行かないといけないというプレッシャーや窮屈な閉塞感を子供達に与えてしまっているのではと思います。

バイトとかをさせたりして実際に社会に出てコミュニケーションを学んだ方が実社会なのでよっぽど効率的にコミュニケーションが学べるかと思います。

中学生の自殺は毎年150人ぐらいいるそうです。

社会に出ればもっと自分の適した環境を見つけやすいという事を知らないまま自殺していたとしたらとても残念で勿体無い事だと思います。

いじめられる事があったり、もしくはありそうになれば自宅から授業を受けれる所を見つけるなど選択肢を増やす意味でも民営化する意義はあるかと思います。

これらのいじめの問題や不登校、登校拒否などの問題も学校教育を民営化すれば大幅に改善する事ができる問題だと思います

若い時から働ける

今は義務教育なので嫌でも15歳まで勉強しなくてはいけません。

勉強が好きな子であれば楽しいかもしれないですが、大部分の子供にとっては勉強が楽しいって感じないのではと思います。

子供も子供が勉強するのが常識となっているので何も違和感なく勉強しているのではと思います。

勉強せずに小さい時から働ける環境があれば勉強嫌いな子供もハッピーで、家族も学校の教育費用節約にもなるのではと思います。

小松も個人的に中学からでもアルバイトとかしてみたかった方です。

若い時であれば賃金もそこまで高くなくていいので、企業からしても都合がいい労働人口が増えるという事になります。

親が高等教育を受けさせたがる理由の一つに「選択肢を増やしてあげたい」という考え方がありますが、高校、大学、大学院と高等教育になればなるほど年齢が高くなります。

年齢が高くなれば、それだけ挑戦できる期間が少なくなるので、選択肢が減るのではと思います。

例えば、Youtuberがなりたい職業のランキングに上位という話を聞きますが、本当にYoutuberになりたければ学校で勉強せずに今すぐにでもYoutubeに動画を上げることがYoutuberへの近道かと思います。

プログラマーの職に就きたいのであれば、受験勉強せずにプログラマーの勉強をした方が近道かと思います。

移民問題の解決

欧米で移民問題は最重要課題となっています。

移民が入った事で、文化が荒らされ、犯罪率も増えてしまい、それに伴いヘイトクライム、人種差別などの問題も増えているのが原因です。

しかしながらそれでも移民を受け入れていくしか選択肢はないです。

なぜなら低賃金で働く事ができるのが移民しかいないからです。

大学不要論で記載したように大学まで行かせるとなると多額の費用がかかります。

その多額の費用を投資と考えてサンクコスト効果で元を取らないといけないと考えるとどうしても低賃金で働く事ができないです。

なので、賃金の低い単純労働の仕事は余っていて労働力不足という事になります。

AIで単純作業の仕事は奪えないでも記載している通りこれからも単純労働の労働力不足は続きます。

だからこそ、欧米では問題があっても低賃金で働ける移民に頼るしか今の所選択肢がないです。

仕事でアメリカ、ヨーロッパの倉庫に出張する機会がありましたが、倉庫で梱包するような低賃金で単純な仕事は移民なしでは回らないと現地のマネージャーが言ってました。

教育に費用をかけない世帯が増えれば、それだけ高い賃金を要求する割合も減り、移民に頼らずとも低賃金で働く労働が確保できるという事になるかと思います。

教育が産業になり経済成長に寄与できる

単純に民営化すれば教育産業に競争が産まれてより良いサービスが産まれます。

後述しますが、一人当たりの学生にかけてる国からの歳出は月6万5千円ぐらいなので、そのお金を直接教育給付金という形で配給する事になると教育事業者からすると莫大な市場が広がる事になります。

現時点は富裕層の家族が私立の学校に行かせてるだけなので、市場規模としてはとても少ないです。

中学校の私立の割合も7.4%とととても低いです。

かたや、滋賀県の教育費の歳出は1200億円で文部科学省の予算総額は5兆円以上です。

netflixなどの有料動画配信の市場が5000億円行かないくらいに対して5兆円規模となると莫大な市場規模かと思います。

靴の市場規模でも1兆円ぐらいだそうです。

学校が民営化になれば今の塾や習い事の競争も激しくなり経済発展の大きな起爆剤となるかと思います

KUMONが海外に進出していますが、日本の教育が民営化になればKUMON以外にも競争力のある教育系企業が海外で進出できるチャンスを与える事にもつながります

クラブ活動が専門的になる

コーチとしては素人の学校の先生が指導している事自体が間違いかと思います。

今でも学校とは関係ない民間のスポーツ教室があります。

その道のスポーツで稼げるプロになるような人はそういった民間のスポーツ教室出身者がほとんどかと思います。

大部分の生徒が学校のクラブ活動に時間を費やしていますが、教える人が素人の学校の先生なので、多くの子供達がチャンスを逃しているのではと思います。

地元の学校がサッカーのクラブ活動がなかったので、バスケに入ったけどもバスケを教えられる先生がおらず、顧問の先生も嫌々バスケの顧問をしていた記憶があります。

今思えば、学校の先生からすればクラブの顧問活動はただならぬサービス残業みたいなものなので、そりゃぁ、誰もバスケの顧問になりたいって出てこないですね。

中学1年生の時はバスケをする機会を与えられず、ずっと3年生の試合を見るだけというクラブ活動でした。

学校のクラブ活動の参加は無料なので、こういった非効率な活動でもまかり通ります。

民営化すればスポーツ教育としてのサービスなのでより良い指導ができるかと思います。

専門のプロが指導できる機会も増えるかと思います。

 

よく言われる懸念点

費用が高くなる

民営化で一人当たりの学費を月7万円までに抑えればむしろ学費は安くなる

特にゆかりもない滋賀県のホームページを参考に学校に費やされている費用から学生の人口で割ってみました。

滋賀県の人口と世帯数:令和4年(2022年)|滋賀県ホームページ

4歳〜15歳までの人口の合計が139,160人です。

4、5、6歳は幼稚園の就学児の割合が40%との事なのでだいたい全体から40%にしました。

保育所等(保育園や幼稚園など)の利用率データ | 子育てログ

保育園児は歳出としては健康医療福祉費になるらしいので省いて40%です。

ed-net -私立中学入試要項 滋賀県-

私立中学の募集人員が500ぐらいでx3で1500人は学生数から引けるかと思います。

公立高校の募集人員が全部で9640人のx3で28920人。これは学生数に足します。

教育費が1294億7800万円なのでそれを学生数で割って12ヶ月で割ってみるとだいたい月6万5千円ぐらいになりました。

 

学生一人当たり6,7万円使えるとなるとかなり贅沢に使えるのではと思います。

令和3年度 都内私立中学校の学費の状況|東京都

学費が安い私立中学校ランキング[年間学費]|特集 | 関西 | 中学受験情報の「スタディ」

私立中学の学費が安いランキングで調べると年間50万円とかでも見つかるので月6万5千円が教育給付金としてもらえるとしてお釣りが来るくらいかと思います。

人口 教育費(100万円)
4歳 6,000
5歳 6,000
6歳 6,000
7歳 12,549
8歳 13,220
9歳 13,240
10歳 13,617
11歳 13,669
12歳 13,617
13歳 13,818
14歳 13,904
15歳 13,526
16~18歳 28,920
私立中学 -1500
166,580 129,478
①年額 0.777272182
①月額 0.064772682
168,080 129,478
②年額 0.770335554
②月額 0.06419463

民営化した場合、今私立中学に行っている学生にも給付金を配るとして対象が増えて少しもらえる給付金は下がり、6万4千円ぐらいになります。

なので、今使われている国の予算を全て給付金にした場合、教育費用が上がる事はないです。

むしろ、学校が民営化すれば市場競争で価格が安くなり、質が高くなることも期待できます。

今は教育費が高いから子供を作れないという家庭も多いと思いますので、教育費が安くなれば少子化対策にもなるかと思います

教育格差が広がる

塾・習い事・私立学校があるので教育格差は既に広がっているかと思います。

令和3年度私立高等学校等初年度授業料等の調査結果について:文部科学省

このページを見ると私立の平均学費が入学料16万円込みで75万円です。

今は年間60万円くらいを支払って私立に行くか、無料で公立に行くかの選択肢だと富裕層以外は無料の公立を選ばざるを得ないです。

なので民営化にしたからといって格差が広がる事はないかと思います。

今現時点で廃校せずに存在できている私立高校はこの高い学費を払ってまでも行きたいという私立学校という事になります。

なので、公立よりも私立の方が質は高くお金があれば私立に行かせたいというのが大多数の気持ちなのではと思います。

前述の国の予算から割り当てられる一人当たりの予算は年額70万円〜80万円です。

平均で入学費を差し引いて60万として国の予算分を下回っているので、その質の高い今の私立に行かせる事が十分に可能という事になります。

国の給付金で私立に行くだけでは余る予算を塾や専門の習い事に費やせる可能性も出てくるので、民営化することでむしろ格差の是正ができるのではと思います。

入学試験に入れないくらいの子供が出てくる

今の幼稚園も入学試験があるので同じようなセーフティネットの仕組みにするのも一案かと思います。

今でも発達障害者用の学校があるので、民間の教育機関で落ちた子のためにそのような学校だけは地方自治体の管理下におくというのも一案かと思います。

しかし、そもそも入学できないような子が勉強したいという希望があるのかが疑問です。

無理して学校行かずに働ける環境を用意する選択肢もあってもいいかと思います。

日本の国益を損なう教育が行われる可能性が出てくる

元々、日教組が反日教育をしているぐらいなので、国益にそぐわない教育に近いのではと思います。

なので、民営化になっても日教組以上の国益に反する教育が行われる可能性は低いと思います。

それでも反社・テロリスト養成学校みたいな所が乱立すれば、規制や規定を作ればいいのではと思います。

もしかしたら、既にそういった規制はあるのかもしれないです。

そもそも国益にそぐわなくて且つ立派な人間になるというような教育がなかなかないのではと思います。

しいてあげるなら、在日系の学校がそれに当てはまるかもですが、数も少ないですし、現状の規制や規定で防げてるのではと思います。

ネットが普及して、いかなる情報も手に入りやすくなった今の時代で偏った思想教育がそもそもしづらいというのもあるかと思います。

海外移住などが昔よりもしやすくなった今ではお国のために働くという考え方よりも、より自分自身の都合によっていい教育を選択する人が多いと思うので、民営化した所で思想に影響はないかと思います。

通学が遠くなる

これが自分が考える唯一のデメリットなのではと思います。

今は住んでいる地域によって近くの小学校・中学校が割り当てられているので、徒歩でも問題なく通学できます。

しかし、民営化になれば、今の私立や幼稚園のように徒歩で行くとなると相当遠くなる可能性があります。

小学校1年生が1時間ランドセルを背負って歩くというのは非現実的なので、私立がバスを用意するか親が車で送り向かいするかとかになるかと思います。

しかしながら、今の小学校の登下校は無料ボランティアのPTAの方々によって支えられていて既に限界に来ているのではというニュースもあるぐらいなので、このPTAの問題の改善にも民営化すれば解決できるかと思います。

児童労働の懸念

若い時から働けるや移民問題の解決でも言及したように小学生ぐらいの子供にも働く環境を用意するという事になると

児童労働じゃん!!

と思うかもしれないですが、「過酷な」児童労働が悪いのであって過酷でなければ児童労働でも問題ないのではと思います。

児童労働 - Wikipedia

ウィキペディアでも児童労働は「危険で有害な労働を指す」などの記載があり児童労働の意味の中に危険で有害が含まれている事を指しています。

しかし、親世代、祖父母世代の話を聞くと勉強半分で家の家事手伝いを半分くらいしてたという話を聞きます。

お風呂をまだ薪で炊いてた時代なので、学校の帰りに薪拾いをしたり、兄妹の下の子のお世話をしたりなどなど

今でも、皿洗いや部屋の掃除、洗濯を手伝っている家庭もあるかと思います。

お金こそ発生しないもしくは賃金はないかお小遣い程度なので、労働ではないように聞こえますが、家の家事手伝いも立派な労働かと思います。

大人と同じ勤務時間を子供に働かせると過酷になってしまうので、時間の制限等を設ければ児童労働でも問題ないのではと思います。

児童労働と聞くと発展途上国の子供達が家族を養うために働いているイメージや歴史で習った産業革命後に過酷な状況で働かされる子供達のイメージなどがあり、どうしても児童労働という言葉だけが一人歩きしているように思います。

一方で、夜遅くまで塾に通わせて、家に帰ってからも宿題をして寝る頃には日付が変わってしまっているというような子供達は問題ないのでしょうか?

労働こそしていないものの、過酷な勉強によって不健康な生活を強いられている子供もいるのではと思います。

親がある特定のスポーツを熱狂的に子供に教え込ませる事は過酷ではないのでしょうか?

チチローのイチローに対する教育方針はイチローが成功したから美化されていますが、成功していなければただ過酷な努力を押し付けられているとも捉えることができるのではと思います。

子供の時に勉強だけして育つより少し働いてみたりすることで子供の時からより視野が広がることにも繋がるのではと思います。

歴史から見る今の教育

寺子屋と科挙を参考にすると今の学歴社会は科挙に近いのではと思います。

科挙とは随の時代から続く勉強ができれば身分を問わず官僚になることができるという仕組みです。

つまり実力さえあれば頑張って国の官僚になれて、国としても優秀な人材を常に登用できるという当時としては画期的な仕組みだったと思います。

しかしながら、明の時代くらいから官僚はほぼ役に立ってなかったようで、衰退していき、清の時代に廃止しました。

科挙とは何か―カンニングや替え玉受験が問題に?あらゆる制度は自己目的化し、腐敗する | GLOBIS 知見録

この記事によれば衰退の原因は優秀かどうかを計るための試験なのに試験に合格する事自体が目的となってしまったのが衰退の原因との事です。

試験内容も難易度は上がるけども内容自体に官僚になってから役立つ知識かというと全然関係ない知識が試験の科目だったりとの事です。

日清戦争は科挙から輩出された官僚が役に立たなかったから清は負けたという見方もあるぐらいです。

この科挙が自己目的化しているという点で今の日本の状況と酷似している気がします。

東大で勉強するために東大に入るのではなく、東大に合格することが目的となってしまっている点がまさに科挙なのではと思います。

科挙と同じだと、東大などのいい大学出身の学生は国の官僚などになり、対して役に立たない仕事をしてしまっているのではと疑ってしまいます。

一方、日清戦争で勝った日本の寺子屋の教育は試験もなければ、義務などもなく社会に出て最低限の知識を4〜5年で勉強するだけとの事です。

日清戦争の20年くらい前に寺子屋が学制に変わっていたので、科挙と比較はできないかもですが、少なくとも寺子屋の名残はまだあったと思います。

つまり歴史的観点から見る主張としては科挙となってしまっている今の教育システムを寺子屋のように義務教育ではない任意にして、優秀な人ほど早く卒業して社会に出る仕組みにすべきなのではと思います。

私立学校化ではなく習い事化

ただ教育を民営化して公立学校から私立学校にするのではなく、習い事化にすべきかと思います。

今の私立学校でも習い事と比べるといい授業、サービス、効率のいい経営ができているとは思えないです。

習い事はオンラインで英会話はもちろんの事ゲームで教育するなどの試みが行われています。

一方私立学校は少子化にも関わらず今の私立学校の受験者数は年々上がっていてドル箱商売になってしまっています。

2023年私立・国立中学受験者数は過去最多の52,600名、受験率も過去最高の17.86%に!《首都圏》|受験情報ブログ|首都圏模試センター

何もしなくても年々稼げるようになっているので、非効率な経営でも改革や変化をする必要がありません。

私立学校も含めた学校制度の抜本的な変化がないと効果はないかと思います。

例えば、学校の授業のクラスをシフト制にすれば多くの親御さんたちの需要を満たせるのではと思います。

現状、全ての学校が土日、祝日、夏休み、ゴールデンウィークがお休みなのでその日はどこ行っても混雑してしまいます。

シフト制にすれば、親の有給とタイミングを合わして混雑せずに安く休暇を楽しめる事が可能になります。

なので、休日こそ稼ぎどきの習い事のようにシフト制が生まれやすい学校ができるように競争力が教育市場でも必要なのではと思います。

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