何ができるかとエンジニア市場
何がしたいのかは以前記載しましたが、したい事と出来る事と世の中のエンジニアの需要にズレがあるかもしれないという事で考えてみました。
- あまり響かないアピールポイント
- システムのインフラ費用のコストカット
- マイクロサービスというバズワード
- 需要のあるスキルと経歴ポイント
- 何をやりたいかを深掘り
- コストカット人材で高年収はあり得ない
- 広告収益主体のWEB企業
あまり響かないアピールポイント
転職活動やフリーランスでの活動を通して響くかと思ってアピールしてもそこまでの反応だった事もあります。
エンジニアの組織を減らしてコストカットの話をしてもそこまでの反応の所が多かったです。
組織を増やす事もしてきた経験もあり、その大変さも知っていますが、エンジニアの数を減らすことはその何倍も難しいです。
各々が開発してきた部分の引き継ぎなどは程度はあれど、属人的になっている部分もあります。
優秀な人ほど給料が高いので、コストカット的には優秀な人を違うグループ会社に行かせた方が効果は大きいです。
その優秀なエンジニアを組織から外すとなると難易度はさらに上がります。
しかし、転職市場ではそういうエンジニアの人員削減の経験はあまり需要がないです。
システムのインフラ費用のコストカット
システム運用コストを考えてAWSにせずにさくらインターネットを利用した事も市場での評価は低いです。
自前でシステムを作ればクラウドの運用コストよりの1/6から1/10ぐらいになるのにも関わらず誰も費用の事は気にしていないという状況です。
マイクロサービスというバズワード
反応が悪かったのに対して反応が良かったスキル・経験もありました。
マイクロサービスにしてリプレイスした経験はどの企業も反応が良かったです。
ただ、マイクロサービスはバズワード・ビッグワードで定義も人によってはまちまちです。
システムを分けて、APIで繋げることがただなんとなくいいっていう風潮で反応が良かったかと思います。
でも記載した通り、中身を理解してメリットが上回ればやるべきなのですが、反応が良かった事は良かったです。
需要のあるスキルと経歴ポイント
- ECの運用保守開発の経験
- 英語を使って外国人のチームを管理した経験
- CTOなどの管理職の経験
ECの経験はやはりビジネスの内容も知っていた方が有利なので、EC運営の求人にはマッチしている経験かと思います。
英語が話せる事自体はそこまで大きなプラスにならないかと思います。
楽天、マネーフォワード、PayPay、メルカリなどの企業は英語が使われることが多いのでそういった企業とはマッチするとは思いますが、全体の求人からするとまだまだ少ないという実感です。
管理職の経験はCTO募集のカラクリでも記載いるしている通り本当のCTOの募集はなくて、だいたい、数人のチームをリードしてくれるテックリード的なポジションが9割ぐらいです。
しかし、人をまとめた管理職の経験の需要はあるかと思います。
何をやりたいかを深掘り
裁量を持って働きたいと記載しているけどもこの時点ではその裁量で具体的にどういった事をしたいのかが考えられていなかったと思います。
なので今回、具体的にどういう業務をしたいのかをもう少し掘り下げてみます。
前述で運用コストを低く抑える事ができるシステム構築が得意とアピールしても市場には響かなかったと記載しました。
しかし、この得意なケチケチな組織作り、システム作りをしたからこそ、前職で赤字の会社を黒字にさせる事ができました。
それが上手くいったといういい経験と快感はやめられないので、コストを意識したケチケチなシステム開発がしたいという事が希望になります。
- 脱クラウド
- 脱セールスフォース
- 脱SAP
- 脱RDBMS
がわかりやすい運用コストを下げられるプロジェクトかと思います。
その他には未経験エンジニアをアルバイト採用して人件費を抑えたり、そのために、誰もがわかるシンプルなシステムの構成にするといった所を進めていきたいかと思います。
なので、転職時には赤字で困っている会社やシステム費用が高くなり低くしたい企業なども探したりしました。
楽天、マネーフォワード、freee、チャットワークなどが赤字ですが、システム運用費を下げるまで困っているかはわからないです。
チャットワークが広告収益主体の無料になればという内容を書きましたが、そうするためにはシステム費用をできるだけ抑える必要があるのではと考えていました。
しかし、サービス料の徴収だけで赤字なので、広告収益への切り替えは非現実的なのではと今思います。
コストカット人材で高年収はあり得ない
さらに、現実的にお金がなく運用コストを下げたい企業は人を雇う事は考えづらいのではと思うようになりました。
つまり、コストを下げたい企業が年収の高いエンジニアを雇うといった行動にはならないという事になります。
高年収エンジニアの求人の需要は基本、売上が伸びてきて、組織を拡大する時がほとんどです。
「開発体制を拡張しながらも、開発品質と開発効率を最大化し、ソフトウェア生産能力を高めるためのエンジニア組織の制度・文化・仕組みを構築/マネジメントができる方」
というのがよくある管理職系のエンジニアの求人内容です。
なので決して企業が運用費をコストカットする時ではないので、コストカットしたいという希望とは矛盾してしまうジレンマがあります。
よく転職活動をしている時の検索で
- 年収1000万円以上
- CTO
- フルリモート
とフィルターをかけて求人を探していました。
前述のように、コストカットを望んでいる企業はエンジニアに対して年収1000万円を出せるほどの余裕はないのではと思います。
本当に自分がやりたい仕事、コストカットしてイノベーションを起こしたいと考えた場合、年収1000万円以上は諦めなければいけない項目なのかもしれません。
CTOのポジションも実際にはないのでこれも諦める必要があるかと思います。
フルリモートはできればという事で諦めてもいい項目です。
広告収益主体のWEB企業
得意なのはあくまでシステムの運用コストカットであって、システム以外はできなくはないけども、専門外かと思います。
そうなると、企業のビジネスのシステム比率が高い企業でないと費用対効果が低いと考えられます。
PayPayの手数料率2%では日本にイノベーションはおきない
の時に記載した、サービスを無料で提供しなければ今以上のイノベーションは起きないという思想が小松にはあります。
なので、手数料が主体ではなく広告主体の売上を上げているサービスの企業が希望する企業なのではと思います。
そうなると、自分が知っている所ではジモティー、はてな、タイムツリーの3社ぐらいしか知らないです。
2020年代以降は無料SaaSしか新規事業で上手くいかないのではと考えているので、運用費のかからないSaaSを自分で作って、そのSaaSを売り込みに行くのもいいかもしれないと考えています。
広告主体の会社なので、無料サービスと親和性が高いのではと期待しています。
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